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2020年10月14日 (水)

中央線貨物列車の基礎知識2020・下り編

毎年恒例『中央線貨物列車の基礎知識』について各列車の様子をご紹介いたします。列車番号で81列車から8097列車まで最速95Km/hの高速列車、5461列車から8461列車は最速75Km/hの専用列車です。

81列車 根岸→竜王

 根岸から竜王へのオイル輸送列車で最速75Km/hの専用貨物時代(タキ1000登場以前の日石所有タンク車が入っていた頃から)から続く竜王向けのメイン列車です。中央東線のオイル輸送列車というとタキ1000・43000クラスは積車で最長17両になりますが、この列車も法則通り最長17両編成になり、A重油の積載車も常に連結され、機関車は高崎のEH200が通しで担当します。

83列車 根岸→竜王 

 81列車と同様に根岸〜竜王のオイル輸送と山梨県内で唯一JR貨物のコンテナ扱い駅でもある竜王着のコンテナ車と二つの役割を持つ列車です。コンテナ車はコキ5500の頃から梶ヶ谷タ発で運行されましたが、H29.3ダイヤ改正からリニア残土輸送を開始した影響から東京タ発にシフトされ、後述する2083列車の一部が乗る形でグレー塗色のコキ106、コキ107が専属で入ります。タンク車について見ると以前は冬場以外、連結しない事が多かったものの、近年は元売の経営統合の影響も手伝ってかウィークデーで見ると初夏〜夏場の一時期を除いて常に連結する格好です。基本的な編成はコンテナ車4両(沿線の白州にミネラルウォーターや清涼飲料水の工場がある事から需要が高まる夏場は5両に増結されたものの、H30.3以降は東京タ発に移行して南松本・北長野行きの兼ね合いから中止しました)、タンク車12両で繁忙期には13両に増結される事があります。こちらも81列車同様、根岸〜竜王とEH200が通しで担当します。

85列車 根岸→八王子

 根岸〜八王子でオイルターミナル(OT)基地向けの専用列車は3本設定され、こちらは青いタキ43000が担当していた頃の扇町発着列車(三菱石油のほか、末広町発のキグナス、浜川崎発の昭和シェルがお馴染みでした)がルーツでH21.3改正にて高速化された列車です。八王子向けはガソリン、灯油・軽油積載車だけの組成で概ね14両で連結されますが、冬場の需要/繁忙期などの増送があると最長16両になります。

87列車 根岸→八王子

 八王子のオイルターミナル基地向けの列車で根岸発着はOT専用列車由来の列車が多いですが、こちらはH26.3改正で新設の列車です。他の2列車同様、タキ1000オンリーの編成で高崎のEH200(H30.3改正以前は新鶴見区のEF210)が牽引を担当し、根岸〜八王子の2往復目の往路に当たります。

89列車 隅田川→北長野

 隅田川から北長野行きのコンテナ列車。長野県内のコンテナ扱い駅である北長野、南松本の両駅向けの他、隅田川〜東京タのシャトル列車の輸送力を補う形で越谷タ着も連結されます。中央東線のコンテナ列車では3往復設定され、H29.3改正以降はこの列車だけコキ104が入ります。

2081列車 千葉貨物→南松本

 南松本向けのオイル輸送列車では唯一京葉臨海(浜五井)発の列車で顔ぶれもタキ1000オンリーです。元々はH11年4月に浮島町〜篠ノ井の列車と浜五井〜倉賀野の列車を交換する形で設定後、H20.3改正で高速化され、浜五井に配備されたタキ1000が常に入るもH23.3発生の東日本大震災にて発地であるコスモ石油の製油所が被災したため、半年間は運休となり、復旧後は直前に廃止された浜川崎の東亜石油(旧昭和シェル)から移動したナンバーにメンバーチェンジ。オリジナルは平成19年新製の浜五井常備車を含むJOT生え抜き車ばかりでしたが、再開後はオイルターミナルからの移籍車が多く、生え抜きでは米軍用第一陣の直前にあたる883〜890番のグループ(現在883〜887はオイルターミナルへ移籍)など少なかったものの、四日市地区や根岸の配備車との交換や本輪西からの転属車含めて近年はややこちらの方も目立つようになりました。牽引のEH200では対に当たる2080列車とペアで南流山以南の武蔵野線と京葉線内に唯一入るブルーサンダーとして注目される存在です。

2083列車 東京タ→南松本

 中央東線を走る長野方面行きのコンテナ列車で89列車は隅田川発ですが、こちらは東京タ発の列車に当たります。着地の南松本の他、北長野(南松本で名古屋タからの83列車に継送)、竜王(梶ヶ谷タで前述の83列車に継送)着と連結されます。梶ヶ谷タ以遠は13両編成になりますが、この時点では南松本行き11両となり、南松本着は一般8両、後3両はトランスシティの20フィートコンテナ(TOMYTECトレーラーコレクションver.8でモデル化されたものです)が各車2個積まれ(積コンのため)、H31.3改正からは北長野行きが編成の前2両から後2両に変わりました。

2085列車 根岸→坂城

 根岸からのオイル輸送列車では各地への高速列車が設定され、坂城向けはこの列車に当たります。ルーツはH10.10改正で設定された臨時列車でこちらは積車(8461列車)が専用列車、空車(8090列車)が高速列車と先立って存在した岡部、神立向けの列車と勾配線区も手伝って逆のベクトルを取り、H14.3改正から漸く往復とも高速化されて現在に至っております。牽引のEH200はH30.3改正以降は根岸〜八王子2往復をこなした後の担当です。

8097列車 根岸→八王子

 根岸〜八王子のオイル輸送列車では先の85列車同様、オイルターミナルのタキ43000が運用されていた頃からの由緒ある列車で現在の85〜84列車と同じくH21.3改正から高速化されました。他2列車同様14両編成が中心ですが、輸送量によっての長短が見られるものの、近年は87〜86列車や8461〜8460列車の輸送が設定されたためでしょうか季節問わず時期によって運休する日が以前より多くなり、HD300の昼寝も今年3月までは南群線が定位置でしたが、八高線の1番線東側に変わって状況が掴めなくなり、10〜12時頃にOT基地にタキ1000の編成が在線していれば運転がある証拠です。牽引は全区間高崎のEH200(H30.3改正まで新鶴見のEF210)が担当し、根岸〜八王子の1往復目の往路がこの列車です。

5461列車 川崎貨物→南松本

 中央東線のオイル専用列車では唯一の京浜地区発南松本行きの列車にあたり、この列車番号というと民営化当初はタキ35000・45000と長野行きのタキ25000(LPガス専用車)&モービルのタキ45000を連ねた浮島町〜篠ノ井のエッソ油槽所向けの列車を思い出しますが、更にこの10数年前は現在と同じく塩浜操(現・川崎貨物)〜南松本のオイル専用列車(エッソ・モービルのタキ45000が有名)でH29.3改正にて5467列車から改まりました。編成は浮島町発のOTタンク車が中心で倉賀野向けの8099〜8098列車、郡山向けの8073〜8072列車(H29.3改正以前の1075〜1074列車)などと同じく旧矢羽根色のタキ1000-693〜752(川崎貨物常備)が良く入り、東燃ゼネラルのENEOS吸収や出光と昭和シェルの経営統合の影響から根岸発の連結が中止された代わりに昨年3月ダイヤ改正からは京葉臨海の北袖発も四日市地区発の輸送分をシフトする形で入るようになり、倉賀野向けの8877〜8876列車と同様タキ43000(43t、44t積みとも)、タキ1000(令和一発目のグループも入ります)と連結するようになりました。また、東海地区の全検出場車は浮島町発と北袖発の間へ挿む形で連結されます。

5463列車 根岸→坂城

 根岸〜坂城のオイル専用列車の2本目で前述の2085〜2084列車と編成内容では差がありませんが、冬場などにA重油積載のタキ43000やタキ44000(根岸ではほぼ見られなくなりましたが………)、灯油・軽油積載のタキ43000(44t積みの243000番代)を混結するためと言われていますが、根岸の配備車の大半がタキ1000になった今となっては有名無実となりました。篠ノ井で仕業番号が変わりますが、根岸から通しでEH200が担当します。

8461列車 川崎貨物→八王子

 八王子のオイルターミナル基地では唯一、川崎貨物発という存在から長らく浮島町発は冬季限定のスポットでしか見られませんでしたが、今年の9月からメインに昇格し、以前から存在する千葉貨物発5972列車から継送した浜五井発と根岸発5692列車から継送した根岸発(こちらは今年9月からサブに降格)で組成されています。浜五井発ではOTのタキ43000、タキ1000の他、倉賀野向けの8883〜8884列車にも連結されるJOTタキ43000(黒塗りの43t積み、44t積み車と、ごく稀に2081〜2080列車でも連結されるタキ1000)も入り、浮島町発は浜五井発同様、OTのタキ43000(43t積み車、44t積み車とも)、タキ1000両形式で時には旧矢羽根色の川崎貨物常備車も混じります。編成順序は今年9月時点で機関車+(根岸発)+浮島町発+浜五井発の順です。牽引機は八王子発着でH30.3改正以降、唯一の存在となったEF210(新鶴見所属)の担当です。

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